漫画が大好きでたくさん読みますが、ここ5,6年で一番面白かった松浦だるまさんの『累(かさね)』を紹介します。(少しネタバレを含みます。)
松浦だるまさんの『累-かさね-』
『累 -かさね-』は、松浦だるまによる日本の漫画。『イブニング』(講談社)にて、2013年10号から2018年17号まで連載された。醜い顔でありながら卓越した演技力をもつヒロインが、口づけをした相手と顔と声を入れ替えることができる口紅の力を使い、他人の顔を奪いながら舞台女優として活躍していく姿を描く。
ウィキペディア(Wikipedia)より引用
(中略)
累計発行部数は12巻の時点で200万部を突破。
2015年、第39回講談社漫画賞の一般部門にノミネート
全国書店員が選んだおすすめコミック2015で9位
次にくるマンガ大賞2015
「これから売れて欲しいマンガ」部門で10位
マンガ大賞2015で10位
コミックスは全14巻で完結済みです。
『累 -かさね-』の見どころ
ここからネタバレします。
『累 -かさね-』あらすじ
今は亡き伝説の女優・淵透世の娘・淵累は、亡き母とは似ても似つかない醜い容姿が原因で周囲の人間から心無い仕打ちを受け続けてきた。そんな累はある時、母が遺した一本の口紅に「口づけをした相手と顔を入れ替える力」があることを知る。その力を使って舞台に立った累は、母譲りの演技力を発揮して芝居の楽しさや美貌から得る喜びを覚えると同時に、母も他人の顔を奪って生きていたのだと直感する。
やがて母の協力者・羽生田釿互と出会った累は、彼の協力の元、無名の美人女優・丹沢ニナの顔を奪って女優として活躍していく。しかしそこに「本物の淵透世」の娘・野菊が現れる。野菊は母からすべてを奪い死に追いやった誘(累の母の本名)を恨み、彼女の娘である累への復讐を考えていた。
ウィキペディア(Wikipedia)より引用
見どころ1 ニナ
ニナは最初累と手を組んだときはお互いの利益が一致したと思っていました。
しかし、累の天性の演技力が「丹沢 ニナ」という女優をものすごい勢いで押し上げていく。
そのうち自分は何者なのか、正気を保てなくなり自殺を図ります。しかし、死ねずに植物状態になります。
植物状態なので、累にいいように顔を奪われ続けていきます。
だけど意識はあるのです。「一体自分はなんのために生きているのか」
ニナの辛い心情が伝わってきます。
見どころ2 野菊の復讐は成功するのか?

野菊は累の異母妹になるのです。
因縁の2人です。
誘は透世の顔を奪って生きた。そして累も野菊の顔を奪って女優として生きようとする。
野菊が自分の母親が、累の母親にすべてを奪われたことを恨んでいます。
そして累に復讐を考えます。
累が一番恐ろしいことは、殺されることより本来の醜い顔を人前にさらすこと。
口紅の効果は12時間しかないので、夜の公演まで持ちません。
一度キスをして元の顔に戻り、もう一度キスをして再度お互いの顔をいれかえます。
その2回目のキスで偽の口紅と交換した野菊。復習は成功するのか?
もう、ここからこの2人の復讐劇が始まるのです。
野菊は「累を殺す」って言っているし、累は「野菊が死んだってかまわないわ」って感じだし。
ここからは「どうなる?どうなる?どっちが勝つの?」とハラハラして面白かったです。
見どころ3 永久交換はできるのか?
当時ファンの間でかなり話題になった顔の「永久交換」。
淵透世が死後何時間経っても醜い顔に戻らなかったことで、釿互は「永久交換」はあると信じます。原作を読み進めていくと、透世の顔が戻らなかった理由がわかります。それも衝撃でした。
『累 -かさね-』を読んだ感想
毎巻読むたびに次の巻が出るのが待ち遠しい漫画でした。
1巻から人死ぬし。最初っから心つかまれましたね。
松浦だるまさんの描き方もうまいんだ。
登場人物も複雑なんだけど、でもわかりやすい。
こんなに人間関係がうまくからまりあう漫画、世の中にありますか?っていうくらい。
私の一番好きなシーンは累と野菊が何も知らない頃二人で海に行くところです。
最初累が野菊と会ったとき「母とそっくり」と思うんです。
そりゃそうなんですよ。母誘が顔を奪った淵透世の本当の娘だから。
累はニナの顔を奪って生活していたので、累と野菊はお互いを知らないで出会うんですよね。
とても仲良くなっていく。けれどつかの間の友情。悲しい。切ない。
『累 -かさね-』をおすすめしたい人
●ドロドロした漫画が読みたい人
●昼ドラが好きな人
●復讐劇が好きな人
●親子の因縁劇が好きな人
『累 -かさね-』の実写映画は2018年9月に公開

『累 -かさね-』の実写映画の製作が発表され[13]、2018年9月7日に公開された
映画はAmazon prime video で見られます。
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映画『累 -かさね-』と原作、どちらがおすすめ?
映画は原作でいうと3巻までになります。
2時間という制限で『累-かさね-」をよく表現したと思います。
が!やはり原作がおすすめです。
なぜなら私は『累 -かさね-』は野菊が出てからが本章だと思ってるので、野菊が出る前のお話は序章にすぎません。
野菊が出てから、『累 -かさね-』は盛り上がるのです。
ドラマ化しないかな~。
野菊を出すには「淵 透世」と生き写しの演技派若手女優が必要なワケで。ま、難しいですよね。
映画しか見ていないあなたはぜひ漫画原作の方もどうぞ。
まとめ『累 -かさね-』
『-累-』いかがでしたでしょうか。
私はいつも次の巻が楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。
14巻で完結した今、何を楽しみに生きていけばいいのかわからないくらいです。
ここ何年かで一番面白かったので、ぜひたくさんの人に読んでいただきたいです。
もし良ければ読んでみてくださいね。
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